3月の俳句

3月1日〜31日まで、はてなハイクにて記載したもの。


スピードで躱すメダルは銀幕の

四弦で無限の調べ抜き語り

春の夜の花びらはらり芽吹く愛

甘噛みのこじゃれた後が恋の味

明日やる やるやる詐欺で桜散る

君を見て僕の振り見て駄々捏ねる

スプリング跳ね回る程のスプリング

水音がしたたり落ちる花の音よ

雨後の虹キャッチボールの弧を描く

冬名残足を突き刺す氷槍(こおりやり)


投射する彼女のお腹に君のエコー

朝露に衣擦れそよぐ春芽吹き

雨蛙君泣き疲れ雨宿り

花祭り舞い散る吹雪春に咲く

宵の空「春」から「魔笛」に変り行く

忘れ得ぬ卒業写真の君の横

タラの芽が食べられたそうに見ているよ

道行きて春雨濡れた花の虹

甘噛みの淡い噛み傷今は亡く

姥桜 母親代わりに花の舞


噛み砕く野草の天麩羅春の音

街の灯を掻き消すような春嵐

もしもしと桜の花がそよぐ午後

道灯夜咲き誇る桜星

口づけの思い断ち切るキスミント

にごり酒瓶色ピンクに染まる頬

雨晴れて踊る桜の花吹雪

晴れた朝節々軋む年の功

寒戻り新卒向けの激飛ばす

朽果し老木も春蘇り


前日に嘘つきを待つエイプリル



並べると自由句か川柳かという感じだなあ。
まあ1日一句を原則守れているので良しとするのであった。